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新潟県公安委員会指定『水原自動車学校』の社員ブログ。「一生に1回しかない教習所生活。楽しくなきゃおかしい!」そんな一言から始まった、有意義な教習所生活を応援するブログ。

教習番号18 項目7『車に働く自然の力と運転』 その1

自然の力を活用したアトラクションも多い 画像:写真AC

普段の生活の中で、私たちは「自然の力」に触れていますよね。

例えば、自転車で走っている時、しばらくペダルを漕がなくても走り続けたり、その後、だんだんと速度が遅くなったり、これらは眼に見えない「自然の力」が働いているからですよね。

当然、自動車を運転している時にも、多くの「自然の力」が関わってきます。

これらを知らずに運転をすると大事故になりかねません。

今回は「自然の力」が、どのように運転と関わっているのか、学んでいきましょう。

なお、この項目の内容が多いので2回に分けたいと思います。

慣性力と摩擦力

中学校の理科で聞いたことある人が多いのではないかと思います。

「運動している物体は、力を加えなければ動き続けようとする」、慣性力といいましたよね!

タイヤと路面との摩擦力で「慣性力」をコントロールして運転しているのです。

ですので、雨や雪で路面の摩擦力(摩擦係数)が下がっている時は、コントロールが困難になりやすい、ということになります。

一段階で勉強した制動距離、これは路面とタイヤの摩擦が深くかかわっているので、路面状況を考慮した運転が求められます。

また、滑りやすい路面では数回に分けてブレーキを踏む断続ブレーキも有効です。

荷物の積み方などと車の安定性

荷物を自動車に積み込む時は、重心の位置を考える必要があります。

重心(じゅうしん、center of gravity[1])は、力学において、空間的広がりをもって質量が分布するようなにおいて、その質量に対して他の物体から働く万有引力(重力)の合力作用点であると定義される点のことである。車にかかっている重さが集まってバランスが取れている点を重心といいます。 

引用元:重心 - Wikipedia

重心の意味、難しいですね(笑) 分かっているつもりですが、文章にするとややこしい!

簡単に言うと、「重さのバランスの中心」と思ってください。

自動車で考えると右側だけに人間や多くの荷物があると、車は右に傾きますよね?これは重心が右側に偏っているからです。このような状態で運転をすると、タイヤが右側だけ摩耗が激しかったり、まっすぐ走れなかったりします。

ですので、たくさんの人が乗車する場合や、引っ越しなどで多くの荷物を積む場合などは、重さのバランスが偏らないようにする必要があります。

 

カーブでの運転

ゆるいカーブでも油断は禁物 画像:写真AC

カーブでは、遠心力が働きカーブの外側へ滑り出そうとします。

タイヤと路面の摩擦力より遠心力が大きくなってしまうと、車のコントロールは難しくなります。

では、遠心力の大きさは何によって決まるのでしょう?

速度とカーブの半径でしたよね(中学の時に習いましたっけ?('_'))

遠心力は速度の2乗に比例して大きくなります。また、カーブの半径が小さいほど大きくなります。

なので、カーブ手前ではしっかり速度を落とすことが大切です。

 

坂道や山道などでの運転

重力の影響により、自動車で上る時は、後ろに下がる恐れがありますよね。

万が一、上り坂の途中で停車した時は、後ろに下がらないようにハンドブレーキを利用して発進する技術が必要になります。

下り坂では、スピードが出過ぎる恐れが出てきます。

下りではエンジンブレーキを活用して、速度をうまく調整して下れるように気をつけなければいけません。

また、坂道のすれ違いで止まらなければならない場合には、下りの車が止まって道を譲りましょう。

ただし、退避場がある時は、上り下りに関係なく、退避場がある側を走っている車が退避場にに入り、道を譲りましょう。

その他、すぐ脇が崖などで危険な時は、危険性が高いほうの道路の車が待ちましょう。

 

速度と衝撃力

速度が速ければ痛さも大きい! 画像:写真AC

「あ、ぶつかった!!やっちゃった…」

もの同士がぶつかった時のチカラを「衝撃力」といいます。

衝撃力が多きければ大きいほど、負傷者や死傷者が出てしまいます。この衝撃力も速度の2乗に比例します。そのため、速度の出し過ぎは危険だと言えますね。

逆に言えば、ぶつかる前に少しでも速度を遅くすることができるのであれば、その衝撃力を大幅に減らすことができる訳ですね。

 

まとめ

「次のカーブ、この速度だと速すぎて曲がれなくなるかも…。速度を半分に遅くすれば遠心力は四分の一になる!」ここまで考えながら運転する必要はありませんが(笑)、知識があるかないかで、運転が変わってくることは間違いないですよね。

どんなに自動車の性能が高くなっても、どんなに運転の技術が高くても、「自然の力」に逆らって運転することはできません。

だからこそ、どのような場面で、どのような自然の力が関わってくるのか?

これらを知る事で、また一歩、安全運転に近づけるのですね!

 

 

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