前回に続いて、「追い越し」になります!
今回は「②」として、主に「追い越しを禁止する場所」と「はみ出し追い越しの禁止」についてお話しようと思います。
前回は「追い越しを禁止する場合」でしたが、今回は「禁止する場所」の説明になります。
また、「はみ出し追い越し」については、勘違いしやすい内容ですので、実際の学科教習でも、しっかり学んでくださいね。
【目次】
追い越しを禁止する場所
これから説明する場所では、自動車や原動機付自転車を追い越すために、進路を変えたり、その横を通り過ぎたりしてはいけません。
追い越し禁止場所では、追い越しを目的とした進路変更も禁止されていますので、「まだ追い越していないが、追い越しのために進路変更をした」時点で違反になるわけです。
これらの場所でも例外として、一般的に速度が遅い「軽車両(自転車など)を追い越すことはできる」とされています。
1:標識により、追い越しが禁止されている場所
思いっきり「追越し禁止」と書いてあるので、これはそのまんまです。
ちなみに、補助標識「追越し禁止」がある場合と無い場合、意味が大きく変わります!詳しくは後ほど!!
2:道路の曲がり角付近
曲がり角で追い越しをした。
対向車が来ていた。
が、見えなかった。
危ない(泣)。
やめましょうね、曲がり付近の追い越しは。
3:上り坂の頂上付近
上り坂の頂上付近も、追い越し禁止場所です。
対向車の有無が見えないうえ、追い越すために加速する訳ですので、この上なくリスキーです。
4:こう配の急な下り坂
これもまたリスキーな場所ですよね。
追い越しをするのであれば、前の自動車よりも速度を上げる必要があります。
急な下り坂で加速したら…、怖いです(泣)
5:トンネル
トンネルも追い越し禁止場所に指定されています。ですが例外があるので、注意が必要です。
車両通行帯がある場合は、追い越しが可能です。
簡単に表現すると「片側二車線の場合」と考えてください。
車両通行帯については過去記事をご参考に!
6:横断歩道と、その手前から30メートル以内の場所
出典元: チューリッヒ
横断歩道そのものだけでなく、手前30メートル以内は追い越しが禁止されています。
上記のイラストだとシンプルな動きですが、実際は加速をしながら右後方を注意しながら…など、複雑な判断・操作をしながら横断歩道の手前での追い越し。
危ないですよね、ですので、ルールとして、追い越し禁止場所に指定されているのです。
(追い抜きも禁止されています)
7:自転車横断帯と、その手前から30メートル以内の場所
先ほどの横断歩道と同じ考え方ですので、これは分かりやすいですね。
8:踏切と、その手前から30メートル以内の場所
これも、横断歩道と同じ考えですね。前の自動車を追い越ししながら、踏切に突っ込んでいく…、さすがに無理でしょう!
9:交差点と、その手前から30メートル以内の場所
交差点に近づきながら追い越し~、怖いですよー。なので、禁止場所です。
ですが、例外があります。
「優先道路を通行している場合を除く」となっています。
つまり、皆さんが優先道路(優先道路は過去記事を参照)を通行している時は、交差点と手前30メートル以内でも追い越しをしてもOKなのです。
ただし、ルール上はOKとは言え、やはり交差点ですので、左右から来る車両のリスクは大きいです。追い越しをしない方が無難ですよね。
道路の右側部分への、はみ出し追い越しの禁止
左側の標識、どう言う意味か、ご存知ですか?
「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」と言います!
そして、右側の標識は「追越し禁止」です。
んー、何だか分かるような、分からないような😅
簡単に表現すると「右側(反対車線)にはみ出なければ、追い越しできますよ!」と、「右側にはみ出る、はみ出ない関係なく追い越しそのものが禁止」が「追越し」の補助標識が付いた右側のものです。
下記のような問題が出たら要注意です!!
間違いやすい問題(〇✖問題)
問題:この標識は「追い越し全てを禁止します」を意味する。
答え:✖
解説:先ほど学習したばかりなので、大丈夫でしたよね?
この標識は「右側部分へのはみ出し追い越しを禁止します」と言う意味、つまり「右側にはみ出ない追い越しはOK」です。
「追い越し全てを禁止します」の標識には、「追越し禁止」と言う補助標識が付いています。
まとめ
2回にわたって「追い越し」についてご説明しました。
学科の試験問題で間違えやすい内容が多くなっています。
また技能としては、高度な判断・技術が必要です。実際の教習中に、自動車を追い越す場面は、ほぼありません。追い越されることは頻繁にありますが😅
追い越される時のルールもありますが、今回は割愛します!
学科試験を一発合格するためにも、この学科は極めましょう!!
フリーダイヤル:0120-62-0808
公式ホームページ:https://www.unten.co.jp/